「徒然花」本文 2011年2月8日 井村好枝

 私は、2009年11月〜2010年4月まで名古屋第一検察審査会(21年度第4群)を体験しました。

 検察審査会を体験したからこその、疑問が今も残っています。

 審査資料は、毎回、審査終了時点で『守秘義務』の為、回収されましたから、証拠を画像で御覧頂けませんが、審査資料の被告人と被疑者の実名の個人情報のページに続く、審査案件内容の「概要」の直後は、『疑わしきは罰せず』という文言が、必ず記されていたことを記憶しています。

 選ばれてしまったことに、心の負担を感じましたが 私の元来の仕事以上に、夫(=岩田清:株式会社イソップ代表取締役)の事業の一つ、「情報セキュリティー」知見知財開発にとって、極めて重要な内容であり、この経験が、今後、公的活用されて行く手助けになればと、私なりに理解し、会社運営などの社会的常識判断の基準や知識などを得られる機会にもなればと真摯に受け止めて、任期を無欠席で務め上げました。

 『疑わしきは罰せず』という司法の大前提のため 、「これが真実では」と察せられる「切実な訴え」にも出会いましたが、確たる証拠がないので、「不起訴相当」としか判断できない案件もありましたし、確たる反論証拠が提示されること無く「不起訴不服」と訴えられている審査請求案件も幾つかありました。

 任期中は気付かなかった精神的な負担を自覚したのは 最終日の終了式を済ませた直後でした。

 審査資料は、案件の内容に因って異なり、添付されて来る資料が、3cmを越す厚みの場合もあり、そのような審査案件の場合は、資料を読み込む必要から、議決は次回に、ということも何件かありました。

 選ばれた検察審査員は、選ばれる条件が、「@天皇皇后皇嗣・A国務大臣・B裁判官・C検察官・D会計検査院検査官・E非常勤を除く裁判所職員・ F非常勤を除く法務省職員・G非常勤を除く警察職員・H司法警察職員・I自衛官・J自治体の長・K弁護士と弁理士・L公証人と司法書士」以外の者から選ぶと云うことなので、 普通に考えれば、法律に疎い素人ばかりの筈です。 

 その素人ばかりに因る審査の遅れを避ける為なのか、審査資料の概要には所々に下線が引かれていて、「此処の部分が留意点」であることも、 会を重ねる毎に見えて来ました。

 恐らく、膨大な資料隅々まで読み込むには『時間が不足であろう』との配慮だったようですが・・・。

 その後、あの下線は、人にとっては、「ヒント」にも、また「検察に都合の好い道案内」にもされていたのかな?と思うようになりました。

 「下線引き」に恣意的な何かを感じたのは私だけでしょうか?
 夫は、『「下線引き」が、そもそも違法。 インチキな籤引きソフト下では、「以外の者から選ぶ」を「選ばれてはならない条件」と読み替えて凝視すれば、 例えば、悪意あるA〜G関係者は「忠実な手下」を審査員に送り込める危険性を排除できないザル法。 この法改正は、明石歩道橋事件・ 福知山線脱線事故の二度に亘る「起訴相当議決」で「正義の味方」に成り済ました上で、オザワンを「政治的抹殺(政治的人権侵害)することが真の狙いだ。』と見破っています。

 

 もう一つの疑問は、審査会終了の挨拶と入れ替わりに、「名古屋検察審査会OB会」と名乗る方々が勢い良く入室して来られ、下掲の書類を渡されたことです。 

 要するに、「検察審査員終了した私は、検察審査会OB」になったので、検察審査会協会に入会できるようになった。 

 会費を納めて、OBとして活動・親睦の交流を持ちませんか?との説得がありました。

 

  検察審査会の役目は、「検察が不起訴とした判定に対して、不服なので一般市民の視点から見直してほしい」ということで、無作為に選んだ一般市民が審査をするのだと信じていました。

 ですから、「定期総会」に裁判所所長や検事正、弁護士会長、検察審査会事務局長などとの懇親会(=懇ろに親しむ会)がメインのようなこの配布文に対して、不信感と、 6ヶ月間の任期を真摯に全うしたとの思いが薄れてしまいました。 

 最終日の後の「検察審査会協会にお入りになりませんか」は、私を不愉快にしました。

 21年度4群の検察審査員の中でも、特に若い年齢の方を熱心にお誘いしていたようですが、私以外の方も、全員、お断りで、無事に審査室から退室したようでした。 

  
 検察審査会での審査資料は、守秘義務の為に回収は当然、審査案件内容を他で話すことは違法となるようです。

 ですが、終了後に配布された3枚の書類は、検察審査会OBが、その役割を一般市民に知らせる為に、街頭で公報活動していると云う守秘義務の範疇に入らないものなので、私のホームページで「?」の例として記載しました。

 
 

 いわゆる「小沢裁判」で、検察審査会が、国民に広く知られるようになりました。

 しかし、小沢問題は、検察審査会の設立趣旨から見て、大きく外れていると、私は思います。

 検察審査会は、元来、「泣き寝入りを強いられていた弱い立場の人」を守り、「検察の錯誤や怠慢を正す」為に設置されているのだと信じます。

 

 故に、下線引きは、明らかに「申立人の意思を歪め、検察の都合が優先される」恐れが有ります。

 この恣意的な下線引きが、小沢問題では、私の、検察審査会審査員経験とは真逆に出ていると感じます。

 「申立人は、匿名・甲であり、 申し立て内容は、検察を非難するのではなく、小沢氏を非難している。 これは検察審査会の趣旨に反する。」と言う、私の夫の解説が、私も正しいと思います。

 申立人・甲は、何となくですが、検察審査会OB、しかも、「あってはならない」、三権関係者であるような気がします。

 そして、「特別な効能有り」とは、あまりにも、いかがわしいと思います。 「ドロボー除け」、「押し売り除け」なのでしょうか? 「IT・クラウド時代に、詐欺商法まがい?」と言った悪い印象しか持てません。

 

 以下が、任期終了時に渡された、「OB会勧誘書類」です。

 
 
 
 

続く

私のホームページ総合目次へ

その他のページへは、ブラウザの「戻る」で戻ってください。

お花に関するお便りは、こちらへ

 

当ホームページは著作権物です。著者に断り無くコピーしないで下さい。
Copyright ©,1990-2011, Yoshie IMURA, All rights reserved.