Last modified : Dec. 2, 2008

1988年10月 第26回中部国展出品作

Micro Map 905(左) 904(右)

「MicroMap」と名付けた最初の作品

 1988年秋の、第26回中部国展出品作です。
 この年、「フラクタル」な画面を初めて「アルゴリズム版」の版画として出品しました。
 これ以降2007まで20年間、国展も中部国展も、ずーーーっと「フラクタル」でした。

 従って、20年以上の出品キャリアの有る人でなければ、私を、コンピュータ版画だけの人と思って当然でしょうね!
  だからこそ、2008年、画業50年を節目に、国展で 「ポストドロウ」 「ポストカット」 を出品しました。
 この結果は、作家仲間や鑑賞者から「え!え!え!」の大合唱を浴びせられました。
 それ故、骨っぽい私は、逆に、私の版画の、もう一つの新手法である 「フォトカット」も、
「中部国展」を発表舞台に選んで、社会に認知させることにしたという訳です。

 

向かって右の作品は、
フラクタルで最も馴染み深い 「マンデルブロ集合」の、
マンデルブロ(B.B.Mandelbrot)博士が言うところの「タツノオトシゴの谷」の部分拡大図です。
 この展覧会では版画として扱っていますが、
その後、2003年には、この 「タツノオトシゴの谷」の数理科学的変化を、
BGM付きの動画として扱った数理科学と芸術の融合作品
も制作しています。
 私は、芸術と科学の調和ある融合を、自らの命題としているので、
「感受性はノイズだ」と言い切る数理学者が、この方面の多数派であることを考慮して、
「MicroMap」と命名した作品及び「MicroMap」をベースにした動画作品
(「 フラクタルファンタジィ(Fractal Fantasy)」「 カオティックファンタジィ(Chaotic Fantasy))」には、
演算描画領域(幅と高さ)、精細度(奥行き・深さ)、及び、
美術作品として最適な 解析可視化処理条件、最適着色パレット(CLT)にしか、私の芸術創作意思は入っていません。

 

 向かって左の作品は、
演算描画に関わる幅、高さ、奥行き、深さ、解析可視化処理条件等々に関しては、右の作品と全く同じです。
 しかしながら、唯一、フラクタル演算描画関数(数式)」を、非数学公式系に違えることで、
 それまで、マンデルブロ博士をも含めて、 数理学者の誰もが予想もしていなかった 画像を演算描画させることに成功しました。

実は、森羅万象は 、

数学公式と乱数の関り合いだけで出来ているのではなく、

 数学公式から遠く離れた系であっても、 それが「ある纏まり」を一定時間維持できるのであれば、
 時に単純明快、時にカオティックな画像をコンピュータ演算処理(解析可視化処理:Visualization)によって得られるのです。
 現時点では、演算描画に用いた数式が、数学公式として成立するものであれば、
フラクタルな性格を強く帯び、そうでなければ、カオティックな性格を強く帯びるということが、
 しかも、「非線形(nonlinear)」ではなく、予想に反して! 線形(linear)」に帯びるものさえ在るということが、
私独自の様々な「解析可視化処理技術」を、最適に組み合わせること(Optimization)によって見えて来ました。

 この画像作成で活用した「フラクタル演算描画関数」をマンデルブロ博士は知りません。
 ですから彼は 「谷間に存在するものは何だ?、?、?、?、?、?」を連発しました。

 

 上述の「演算描画関数」が、
今後、「演算公式として、また、物理学公式として、成立するであろう」ことは、
このアルゴリズム版画を見た、40年を越す私との交流が有る、 多数の世界的に著名な、欧米の数理学者が予想していますが、私には、現在、数学論を展開する時間が全ありません。 それ故、 『ここのところ重要に関与する様々な理論・技術が世界未公開では・・・』と嘆く、世界の著名な数理学者の聞こえないはずの声が、私の脳裏を強烈に駆け回ります。  上手く理論化できれば、フィールズ賞獲得も夢ではない、若い天才的数学者たちに対して、私が出来る最大のプレゼントが、この「マイクロマップ」を含む「アルゴルアート」の膨大な数量の画像です。

 

一般的な美術家にも、こういった世界に自慢できる独創性、世界唯一性が欲しいなア!!! と念じる今日この頃です。

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